35歳からのほにゃらら

人生尻上がり

スマートレンド:~2018年 感謝祭~ 海外(香港)事業支援型ローンファンド 第300号

スマートレンドの案件。

香港の消費者金融向けの案件が多く(というかほとんど)、貸出先も同一ですね。

今回取り上げる案件は第300号ですが、12月に6本期間違いの案件を出しています。

 

募集:10,500,000円

期間:9か月

利回り:7.5%

同じ金額で、3カ月が利回り6.5%

 

香港の消費者金融業者(C社)向けの事業資金融資とのことなので、まずはC社が気になります。

【事業者Cの特徴】

  • 香港初のオンライン完結型の消費者金融事業を展開し、低いオペレーションコスト構造のもと、直近決算期の営業利益約4.8億円、売上利益率約30%を実現しています。
  • 学歴情報等を活用した与信スコアリングで、昨今のFintech(金融×IT)の流れを先取りし、高度なリスクマネジメントが行われています。
  • 直近決算期の融資残高約28億円で、実質自己資本比率は40%台となっています。(尚、日本国内の銀行系消費者金融業者の自己資本比率は約19%~33%)
  • 香港の消費者金融市場において、法令遵守、及び信用情報機関に加盟している優良企業で、債権ポートフォリオも約7,000件に小口分散されており、安定した事業構造となっています。

 

なんか悪くない会社のような気が…。

もともと消費者金融は儲かりますし、多少焦げ付いたところで貸出の高金利でカバー出来るので、いかに資金調達を絶やさず資金を回転させるかが命です。

 

実質自己資本比率40%っていうのがすごいですね。三菱UFJグループのアコムが連結自己資本比率14.4%だそうなのでかなり健全ですね。

 

営業利益4.8億円となっていますが、自己資本比率40%がホントだとすると、C社の融資残高28億円のうち60%を外部調達していることになり、調達レートが9%(投資家7%+スマートレンドの手数料2%と仮定)とすると支払利息は、

28億円×60%×9%=約1億5千万円

支払利息を払っても3.3億円の経常利益が残っており十分利益も出せてそうです。

 

気になるのは為替です。ここ1年で人民元に対して日本円は10%ほど円高になっています。仮にC社の借り入れが全部日本円だとすると、28億円×60%×10%=約1億7年万円の為替差損となりますが、うーん。3.3億円の利益があれば吸収できますね。

全部外貨借り入れという事もないでしょうから影響はもう少し小さいとは思います。

 

となると、業績の良い会社なのに、なぜわざわざ日本から、しかもソーシャルレンディングのような高金利で調達しているのかという疑問がわいてきますが、たぶん次のような理由でしょう。

現在、中国政府はバブルを抑えるために、銀行に人民元の貸し出しを抑制する政策をとっており、ごく普通の製造業でも資金調達に苦しんでいます。そんな状況下で、いくら業績が良くても消費者金融の会社などには銀行が融資してくれないのです。

 

この社会背景は結構リスク要因です。バブル抑制に躍起になっている中国政府が、バブルを助長しかねない消費者金融業者に一斉に規制をかけたりすると、業界自体が消し飛びかねません。過去日本でも、過払い金判決のせいで消費者金融会社は軒並み経営難となりました。同じことが中国でも起こることは十分考えられます。

 

ただ、貸し出しに規制が掛かかり売上が減る方向だけで回収は進むでしょうから、スマートレンドへの返済に影響はないかもしれません。中国での金融規制をよく見ていれば、投資の焦げ付きは避けられるような気がします。

 

あとは、C社がスマートレンドへの依存度が高いのも考慮に入れておく必要はありそうです。

 

ざっと見た感じ、スマートレンドが組成したC社向け案件への1年前の案件番号が第105号、1案件あたり1,000万円(1,500万円とかもチラホラ)、期間が3~9か月なので平均6か月として、

(300-104)×1,000万円×6か月(0.5年)=9.8億円

となり、スマートレンドから融資先である香港のC社に約10億円の融資残があることになります。

 

C社自信の融資残は28億円で40%は自己資本なので、外部からの借り入れは約17億円。そのうち10億円をスマートレンドが引き受けている計算になります。

逆もしかりで、案件の組成状況からみると、スマートレンドの売り上げのほとんどはC社向けだと思われます。

 

 

ここまで来ると、スマートレンドが香港で消費者金融をしているのと変わりません。両社は一蓮托生でどちらかに何かがあれば共倒れですね。

 

最近、世界中で景気後退の気配がするし、中国もどうなるか分かりません。

3か月なら良いかなとも思いますが、1万円あたり50円/月の利益の為にリスクを冒すのもどうかと思うので、この案件は見送ることにします。

 

リスク:★★★☆☆