35歳からのほにゃらら

人生尻上がり

LCハイブリッドファンド27号

LCレンディング。

JASDAQグロースに上場しているLCホールディングスの子会社です。

ソーシャルレンディング事業者は第三者への貸付を業にしているところがほとんどですが、ここは自社グループの事業向け資金をソシャレンで調達しているようです。

 

上場してるのに、わざわざ高い金利でカネ借りるなんて怪しい。と最初っから穿った見方をしておりますが、保有不動産の取得資金のメザニンローンのようなので、賢い使い方と言えるかもしれません。

勝手なイメージですが、金融機関にメザニンの打診をすると、アレコレ資料の提出を要求され、そのうえ審査に時間もかかるので、機動性に欠けます。その点ソシャレンなら投資家もうるさい事言わない(仕組み的に言えない)ので、会社としては使いやすいのではないかと思います。

個人的には、もっと投資家に資料開示してほしいと思いますが、気軽さとトレードオフなので何とも言えません。

 

 さて、今回の案件。

 

【事業会社S社向け】医療関連事業支援(リファイナンス資金)の募集(2043)

本案件の融資先は、LCホールディングス(株)の関連事業会社であるS社です。

S社は病院・医療関連施設に対するコンサルティングやオペレーション支援、
病院・医療関連不動産の保有などを含めた医療関連事業を行っています。

 

案件の概要はこれだけです。うん、わからん。

これだけでは、投資して良いか判断できません。調べてみましょう。

 

S社というのは㈱LCメディコムのことで、医療コンサルを行っていいるようです。

HPをざっとしか見ていませんが、おそらく医療法人の資金調達支援や、診療点数の加算支援(要は売上アップ支援)を行っているのだと思います。

 

株式会社 LC メディコム(以下、LCM)は、平成 29 年 10 月に、病院施設及びその関連施設に関する周辺業務への様々なサービスを提供するために、設立されました。同社は、前事業年度における実質的な稼動は数ヶ月でしたが、設立初年度から黒字を達成しており、今後は当社グループにおける主たる事業として発展させたいと考えております。

 

中期経営計画にも上記記載があり、会社としても期待しているようです。実際、診療報酬はどんどん引き下げる方向にあり、医療機関の経営は厳しくなっていくでしょうから、ニーズはある分野だと思います。

 

ただ、コンサル業は実績と看板がモノをいう世界であり、2017年設立の新手がどの程度実績上げられるかは未知数です。LCメディコム単体の業績も開示されていません。

 

となると、投資して良いかの判断は、親会社含めたLCホールディングス全体の信用力がどうかにかかって来ます。本件、親会社保証は付いていませんが、さすがに上場企業が子会社見捨てて借金踏み倒すこともないでしょう。

ということで、有価証券報告書を見てみます。

 

18年9月期(6か月)

売上:92.8億円

営業利益:14.9億円

当期利益:3.2億円

連結自己資本:54.9億円(自己資本比率:20.8%)

 

財務的にはそう悪くない感じがします。ただ、メインは不動産業なので、在庫している不動産がちゃんと売れないと途端に業績が悪くなります。

 

わからないなりに色々調べていると、LCホールディングスの社長の金子氏は、不動産ファンドで業界を席巻し、リーマンショックとともに凋落した『ダヴィンチ・ホールディングス』の元社長のようです。

ダヴィンチホールディングスは、丸の内や港区の有名ビルを超高額で買い、ファンド化していましたが、リーマンショックで不動産価格が落ち込み、評価損で債務超過となり上場廃止となりました。当時、同じような形で消えていった不動産会社がたくさんあります。不動産業は市場がクラッシュすると共倒れになることが多く、これが最大のリスクです。

ダヴィンチについて興味のある方は、調べてみてください。ネットに色々記事があります

 

総評すると、LCレンディングの案件は、案件個別評価ではなく、LCホールディングスが生きるか死ぬかにカネを出す案件です。

 

社長は相当な不動産のプロです。その辺の不動産業者とは格が違うでしょう。

ただ、過去に大きな失敗もしています。

また、最近の世界情勢は、リーマンショックの再来を予感させる感じもあります。

不安要素は色々あります。

 

究極的には

『一度失敗した人はまた失敗する』と考えるか、

『一度失敗した人はもう同じ失敗はしない』と考えるか、

投資の判断はそこに行きつくような気がします。

(僕は、この人は同じ轍は踏まない人ではないかと思っています)

 

リスク:★★★☆☆